トリプルネガティブ乳癌細胞株SUM149PTは上皮様のEpCAM+細胞と間充織様のEpCAM-細胞が混在している。本研究においてEpCAM+細胞が高い造腫瘍活性を有すること、miR-200 familyがEpCAM+細胞でのみ高発現していること、miR-200 familyを阻害することによりEpCAM+細胞をEpCAM-細胞へと転換し腫瘍形成能を低下させることを見出した。ドキシサイクリン応答型miRNA阻害ベクターを用いて、腫瘍形成後に腫瘍内においてmiR-200 familyを阻害したところ、腫瘍の縮退が見られた。miR-200 familyが乳癌の有望な治療標的であることが示された。
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