緑黄色野菜に多く含まれる成分、indole-3-carbinol (I3C)は、aryl hydrocarbon receptor (AhR)のリガンドとして作用する。I3Cを含有する飼料をマウスに投与し、または大腸がん細胞の培地に添加する事によりAhRのがん抑制効果を検討した。前者では小腸の自然免疫関連遺伝子の発現低下が、後者では細胞増殖の低下が認められた。また腸上皮初代培養系で炎症性サイトカインの添加は、細胞増殖を促進した。I3Cは、その受容体を介して炎症反応を抑制することにより、細胞増殖を抑制していることが示唆される。
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