研究課題/領域番号 |
26430147
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研究機関 | 姫路獨協大学 |
研究代表者 |
宮本 和英 姫路獨協大学, 薬学部, 准教授 (10415317)
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研究分担者 |
炬口 真理子 姫路獨協大学, 薬学部, 准教授 (10379430) [辞退]
谷口 泰造 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (70346253) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ユビキチン化 / がん / 診断 / ユビキチンリガーゼ |
研究実績の概要 |
【研究目的】 生体内でのタンパク質の品質管理機能を担うユビキチン化は、白血病など様々な疾患との関係が深く、ユビキチン化の度合いを高感度に検出できれば将来的に疾患の診断・病態把握が可能である。これまでにユビキチン化に関わる酵素であるユビキチンリガーゼ(E3)を人工的に作製し、さらに生理活性反応測定装置(AMIS-101)を活用することで、人工的なE3のユビキチン化の度合いを高感度に検出することに成功している。本申請研究では、担癌マウスモデルを作製し、その血清中でのユビキチン化の度合いを定量的・高感度に検出して疾患の診断・病態把握の可能性を検討する。 【結果】 担癌マウスモデルを作製し、そのマウスから採取した血液サンプルを血清とした後に、その中のユビキチン化の反応をAMIS-101装置およびウエスタンブロット法にて検出・測定した。 血清サンプルに人工的なE3を投入し、人工的なE3のユビキチン化を生じさせる。その時のユビキチンの付加量、即ち、ユビキチン化の度合いをAMIS-101およびウエスタンブロット法で高感度検出する。AMIS-101を用いる検出では、ユビキチン化の度合いを、ユビキチンの付加に伴って生じるプロトンの減少から捉えた。さらに、担癌マウスモデルを病理解剖した結果得られる担癌状態と、血清中のユビキチン化との推移を比較検討した。担癌マウスモデルの腫瘍サイズとその血清中のユビキチン化とに一定の相関があることを明らかにできた。従って、今後の更なる研究の進歩により、本法は新しいがん診断法として活用できると期待する。論文発表、学会発表、特許権登録によって研究成果を公表した。
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