各種がんにおけるHpをELISAで、そ血中サイトカイン10種類をLuminexで測定した。前立腺がん、胃がん、膀胱がん、尿路上皮がん、および食道がんのHpをそれぞれの中央値以上と未満の生存期間を比較したところ、それぞれP<0.05で高値群の生存期間が短かった。一方で、胆道がん、肺がん、乳がん、脳腫瘍ではいずれも有意な差は認められなかった。HpのSNPsでは、Aタイプの生存期間はGタイプよりも短く、A/Gタイプは他と差が認められなかった。また、がん種や治療法の違いによる生存期間と関連するサイトカインが異なることが示唆された。 以上より、がん種によって血中Hp値が予後規定因子になることが示唆された。
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