肺癌における増殖因子受容体cMetと核内DNA複製酵素のTopoIの関連を検討した。10種類の培養細胞を用いてcMetを検討したところ5細胞株でcMet高発現、リン酸化亢進を認めた。核内のTopoI発現、活性はcMet高発現細胞で高く活性も亢進しており、TopoI阻害剤の感受性と関連していた。cMet阻害で、 TopoIも低下した。下流シグランルの検討では、TopoI発現に関連する29の候補遺伝子を同定した。臨床検体を用いた解析で、cMetは37.7%、TopoIは51.3%で陽性を指名し、有意な相関を認めた。cMetがTopoI発現を調節している可能性が示唆され、治療戦略確立が期待される。
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