EGFR遺伝子変異陰性の進行再発非小細胞肺癌に対するエルロチニブの有効性安全性の第II相試験に登録された患者の腫瘍を用いて、エルロチニブの効果予測因子となる遺伝子異常を検討した。c-Metの遺伝子増幅は56例で解析可能であり、c-Met遺伝子増幅陰性症例でエルロチニブの無増悪生存期間が長い傾向を認めた。主要な遺伝子変異15を含むパネルを用いた次世代シークエンスを17例で実施し、TP53遺伝子変異を10例で認めたがエルロチニブの効果と関連は認めなかった。本解析では多くの遺伝子変異解析でlow coverageをで認め腫瘍のDNAの質の低下が問題となり次世代シークエンスの結果に影響をもたらした。
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