PBMC解析については、他施設共同臨床試験MIMOGAstudyの検体を用いて行い、grade3以上の皮疹を発症した症例は非発症例と比較して予後良好な傾向が見られたが、PBMC解析ではFoxp3による制御性T細胞の解析、HTLV-1の蛋白Taxに対する特異的な細胞障害性T細胞の解析など何れも皮疹発症例と非発症例で顕著な相違はみとめなかった。皮膚障害モデルマウスについては、皮膚障害を発症した患者検体をNOGマウスに移植したが、皮疹の再現に至らなかった。遺伝子解析についてはアポトーシスに関与するPANX1の発現に差がある傾向がみられたがまだ少数例の検討であり今後多数例での解析を行う予定である。
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