HER2遺伝子増幅を有する乳癌細胞株、胃癌細胞株にヘレギュリンを接触するとラパチニブ、トラスツズマブに対する薬剤感受性が低下したが、T-DM1では低下しなかった。SKBR3、N87にヘレギュリン遺伝子を導入し、ラパチニブとトラスツズマブに感受性が低下したが、T-DM1では低下しなかった。N87ヘレギュリン導入株をマウスに移植し、ラパチニブ、トラスツズマブでは感受性低下が認められたが、T-DM1では変化が認められなった。トラスツズマブに耐性となったHER2陽性乳癌、胃癌患者の治療後癌組織のヘレギュリン発現が増加していた。
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