低用量シクロホスファミド(=以下CPA)併用が進行胆道がん患者に対するテーラーメイドペプチドワクチンの効果に影響をするかを検討するために、ペプチドワクチン投与前に低用量のCPAを併用する群とペプチドワクチン単独群の無作為比較試験を行い、評価可能な症例が各々24例、25例が登録された。全生存期間、有害事象および免疫学的検索・解析を行った。CPA併用群で有意に生存期間の延長(12.1カ月VS 5.9カ月 Log-rank P=0.004)が認められた。免疫学的解析ではCPA併用群でIl-6の上昇が抑えられ、その結果有意にCTLの誘導が得られたことが理由であると考えられた。
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