ペプチド-cDNAライブラリーを用いて、樹状細胞に特異的に侵入する10個程度のアミノ酸からなる細胞透過性ペプチド(CPP)を同定した。蛍光物質としてFITCおよびGFPをこれらのペプチドに融合したものを種々の細胞にパルスする実験結果から、同定したペプチドは樹状細胞、B細胞、単球等のミエロイド系の細胞に透過し易い性質を有していることが判明した。非選択的CPP(R10;アルギニン10個)、2種類の同定したDC選択性CPP(H03LとF04L)にCTLエピトープを付加した長鎖ペプチドを用いた実験結果から、H03LとF04LはR10に比べて、DCおよびB細胞上での抗原提示が線維芽細胞上より優れていた。
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