今後の研究の推進方策 |
現在候補化合物が所属するグループの中の類縁化合物を用いて活性試験を行う予定である。複数回で連続して目的の活性を持つ化合物を絞り込む予定である。その後ヒット化合物が影響を与える光合成電子伝達系の詳細な標的部位をDual-PAMクロロフィル蛍光測定装置(Waltz社)を用いて解析し、化合物による光合成の阻害が光化学系Ⅱで起こるのか光化学系Ⅰで起こるのかそれともさらに下流で起こるのかを調べる。それと同時にRNAブロットにより高温ストレス下での化合物の添加の有無による光合成蛋白質の転写産物の蓄積変化を調べる。また葉緑体チラコイド膜タンパク質を抽出し、BN-PAGEによる光合成蛋白質複合体の解析やPSI-A/B, D1, Lhca1, Lhcb1, Cyt f, CF1-α, OE23, OE33などの光合成蛋白質の特異抗体を用いたイムノブロットを行い、高温ストレス下での化合物の添加の有無による光合成蛋白質の蓄積変化を調べる。これにより光合成電子伝達系路上の化合物の標的となっているタンパク質または代謝物を推測する。
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