Brk (Breast tumor kinase) は細胞内に存在する非受容体型チロシンキナーゼであるが,多くの乳がん細胞や卵巣がん細胞に発現が見られる。ヒト乳がん培養細胞において、STAP-2とBrk の存在によりSTAT3およびSTAT5が活性化され,細胞増殖が誘導される。そこで,この分子メカニズムを明らかにするため,それぞれのタンパク質を高純度調製し,生化学的・構造生物学的な手法により評価した.Brkによる自身のリン酸化部位特定やSTAP-2, Brk間の相互作用解析,溶液構造解析をおこない,調節メカニズムに対する考察をおこなった。
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