ペルオキシソームマトリクスタンパク質の輸送局在化において中心的分子として機能するPex14pが、酸化ストレス刺激によりリン酸化修飾を受けることを見出した。酸化ストレスによるPex14pのリン酸化修飾はマトリクスタンパク質輸送を制御しており、酸化ストレスに対抗する応答機構の一つとして機能することが示唆された。また、一次繊毛形成に関与するNDR2キナーゼが、そのC末端3アミノ酸配列Gly-Lys-Leuを局在化シグナルとしてペルオキシソームに一部局在化することを見出した。ペルオキシソームが一次繊毛形成や繊毛形成不全に由来する繊毛病に関与する可能性を示すものである。
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