ユビキチン様タンパク質であるMNSFβは、アポトーシス促進因子であるBcl-Gなど種々の標的タンパク質に共有結合する。本研究で、新しい標的タンパク質を単離した。MALDI-TOF MSによるフィンガープリント法により、このタンパク質は分子シャペロンHSPA8であることを同定した。MNSFはin vitroでATP存在下においてHSPA8と非共有結合すること確認した。MNSFとHSPA8のダブルノックダウンにより、RANKLが誘導するマクロファージ系細胞Raw264.7から破骨細胞への分化を強く抑制した。これはMNSFが他のタンパク質と非共有結合して生理活性を発揮する初めての報告である。
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