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2016 年度 実績報告書

新規アダプタータンパク質GAREMの生理機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 26440060
研究機関県立広島大学

研究代表者

小西 博昭  県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (40252811)

研究分担者 内匠 透  国立研究開発法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, チームリーダー (00222092)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード細胞情報伝達 / ノックアウトマウス / アダプタータンパク質
研究実績の概要

GAREM1およびGAREM2のKOマウス作製を完了し、その表現型についての詳細な解析行っている。ユビキタスな発現を示すGAREM1のKOマウスについては先端モデル動物支援プラットフォームのご協力を得て、25週齢オスマウスにおける種々臓器の組織切片の解析を行った。その結果、野生型マウスと比較してKOマウスに目立った異常は観察されなかったが、脾臓においてヘモジデリンの沈着増加が見られた。今後、脾臓についてはその機能差異を詳細に調べていく予定である。また、がん誘発剤などにおける感受性の違いなどについても解析したいと考えている。
一方、脳特異的に発現するGAREM2のKOマウスについては、理化学研究所・内匠研究室との共同研究で、行動解析を行った。その結果、不安に対してKOマウスは野生型よりも鈍感であることが示唆された。脳機能に何がしかの表現型が見られることは興味深いが、今後はその原因について分子レベルの解析を行い、解明を試みる予定である。そのための1つの手段として、それぞれの胚性線維芽細胞(MEF)を樹立し、細胞増殖因子刺激応答などについてGAREMをKOした影響を解析する。GAREM2結合タンパク質同定のために、レトロウイルス発現系を用いてFLAGタグを付加したGAREM2を恒常的に発現する細胞を樹立した。今後、細胞増殖因子刺激前後の細胞から、アフィニティー精製後のGAREM2に結合するタンパク質の同定を行う。
また、両GAREMを欠失させたダブルKOマウスの作製も進めており、今後併せて解析する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Antagonizing effect of CLPABP on the function of HuR as a regulator of2016

    • 著者名/発表者名
      Nishino, T., Matsunaga, R., Jikihara, H., Uchida, M., Maeda, A., Qi, G.,
    • 雑誌名

      Biochim. Biophys. Acta- Molecular and Cell Biology of Lipids

      巻: 1861 ページ: 1816-1827

    • DOI

      doi: 10.1016/j.bbalip.2016.09.006. Epub 2016 Sep 9.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Versatile function of the circadian protein CIPC as a regulator of Erk2016

    • 著者名/発表者名
      Matsunaga, R., Nishino, T., Yokoyama, A., Nakashima, A., Kikkawa, U., and
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 469 ページ: 377-383

    • DOI

      doi: 10.1016/j.bbrc.2015.11.117. Epub 2015 Nov 30.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ノックアウトマウスを用いたCLPABP(PLEKHN1)生理機能の解析2016

    • 著者名/発表者名
      西野扶, 松永涼汰, 内田萌, 前田朱音, 小西博昭
    • 学会等名
      第89回日本生化学会大会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2016-09-26 – 2016-09-26

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公開日: 2018-01-16  

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