研究実績の概要 |
現在の所属先において新たに結晶化実験を行うための環境が主に人的な面で整わないために現在は収集済のデータの解析にシフトしている。SPring-8のビームラインBL26B2等で収集したX線回折データをHKL2000またはXDSを用いて指数付けおよび積分を行い予備的に解析した結果、異方性が高いものの方向によっては分解能が 4.0 Åを超える回折強度データが得られている。このときの結晶の格子定数はおおよそa = 113 Å, b = 234 Å, c = 51 Å, a = b =g = 90°で、空間群はP21212と考えられる。引き続き結晶の改善を行うことが理想的だが現状を考慮し現時点ではこれまでの収集済データの構造解析を行い有用な構造情報を引き出すことを目指している。
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