研究課題/領域番号 |
26440100
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
加藤 規子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (10252785)
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研究分担者 |
加藤 順也 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00273839)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 細胞がん化 / エネルギー代謝 |
研究実績の概要 |
E3ユビキチンリガーゼCOP1の研究から、1)白血病関連MLF1-COP1-p53がん抑制経路の破綻が細胞増殖を促すこと、2)COP1-Trib1複合体によるC/EBPαの分解促進が分化阻害を惹起し白血病発症の原因となること、3)COP1 の標的分解因子群は、機能的に例外無く、発がん関連およびエネルギー代謝経路のどちらかあるいは両方に分類されることを見いだした。本研究では、細胞がん化の過程で、がん細胞が如何にして増殖に必須の特異的エネルギー代謝機構を獲得するのかを、COP1の発がん・エネルギー代謝両経路を繋ぐ研究から明らかにすることを目的とした。
平成26年度に進めたCOP1関連発がん・エネルギー代謝経路群のネットワークの網羅的検索から、多くの新規COP1相互作用蛋白質群と新規機能的COP1複合体群を同定した。平成27年度は、その中から特に興味深いCOP1相互作用蛋白質群と新規機能的COP1複合体群に焦点を絞り、生化学的解析・分子生物学的解析・遺伝子工学的解析(マウスモデル実験系)・各種データベースを用いた統計学的解析等、多方面からの解析方法を駆使して解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した内容に基づいて、上記平成27年度研究実績の概要に記載した内容まで到達している。ほぼ予定どおりに進行し、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
計画した実験はほぼ予定どおり進行している。網羅的検索から得られた多くのCOP1相互作用蛋白質群と新規機能的COP1複合体群から、真に新規性・発展性のある因子群を選定した。詳細に検討し選定したことで、順調に進行中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
網羅的検索から得られた多くのCOP1相互作用蛋白質群と新規機能的COP1複合体群から、真に新規性・発展性のある因子群を選定する実験にやや時間を必要としたため。
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次年度使用額の使用計画 |
特に興味深いCOP1相互作用蛋白質群と新規機能的COP1複合体群に焦点を絞り、多方面からの解析方法を用いて解析を進める。マウスモデル実験系の諸費用にかなりの額を計上予定。
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