最近報告者は、細胞間接着の鍵となる蛋白質Albatross(InokoらJCB2008)が、増殖時の中心小体複製と紡錘体形成、飢餓時の一次線毛形成の全てに寄与する示唆を得た。本研究では、この中心体Albatrossによる細胞増殖寄与の分子基盤が、①中心小体複製の主要な蛋白質との結合、②紡錘体形成の主要な分裂期キナーゼとの結合、にあることを明らかにした。以上のことからAlbatrossは中心体の微小管動態を統合する初めての蛋白質である。Albatrossは増殖と分化のbi-playerなのである。 合わせて中心体連結として細胞周期制御に寄与するRootletin線維の非染色可視化にも成功した。
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