マウスにおいて造血幹細胞を最初に認める胎生10.5日胚の大動脈に隣接する血液細胞塊の構成細胞に転写因子Sox17を導入すると、培養皿上で造血幹細胞を含む血液細胞塊が構築される。この未分化性を維持しつつ血液細胞塊を形成する分子機構として、Thrombopoietin/c-Mplシグナル経路の活性化、転写因子Sox17のNotch1プロモーターへの結合による発現誘導とNotch1細胞内領域の蛋白質量の増加、Notch1細胞内領域による転写因子Hes1の発現誘導、およびSox17による接着分子Vascular Endothelial-Cadherinの発現誘導が、それぞれ重要であることを明らかとした
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