CLE遺伝子は植物の器官に幅広く分布し、幾つかのCLEは重要な働きを示すことが知られる。研究計画開始当初は、茎頂部におけるCLV3遺伝子のシグナル経路にのみ焦点をあてて研究遂行に臨んだが、CLE遺伝子群は発現・ペプチド配列が類似しており、相補的に機能すると考えられ、網羅的に解析しなければ分子機構の解明はできない。そこで、CRISPR法を用いて32種類すべてのCLE遺伝子欠損リソースの樹立を行った。さらに、CLE41とCLE44の二重欠損体を作成して解析して投稿論文の執筆を行い、これらの成果は植物生理学会誌(Plant and Cell Physiology)平成29年11月号に掲載された。
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