研究成果の概要 |
ウズラのファブリキウス嚢(BF)から抗菌ペプチドとして知られる fowlicidin-1(f1), -2(f2), -3(f3), cathelicidin-B1(cb1)前駆体cDNAをクローン化した。これらペプチドのmRNAは、f1とf3がBFの濾胞間上皮細胞で、f2とcb1が濾胞間上皮と濾胞内で発現していた。ウズラへのLPSとLTAの投与は、それぞれBFにおけるf3とf1発現を上昇させたが、デキサメタゾン投与はf3の上昇を抑制した。合成f1とf2はLPSとLTAに対して結合し、更に、マウスの抗体産生を刺激した。加えて、高速分子進化法によりLPS結合能を有するペプチドの取得に成功した。
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