哺乳類と鳥類に存在するモチリンまたはグレリンを介する消化管運動調節機構が両生類と魚類にも存在するかいなかを機能的、分子生物学的実験から明らかにした。ウシガエル、アカハライモリ、ゼブラフィッシュではグレリンによる著明な収縮作用は認められなかった。このことはグレリンによる消化管収縮刺激作用には種差があり、グレリンの消化管運動調節機構が魚類から哺乳類まで保存されている役割でないことを示唆している。一方、モチリンはウシガエル、ゼブラフィッシュ消化管で収縮を誘起したことから、グレリンとは対照的にモチリンによる消化管運動調節機構が魚類、両生類にも存在する可能性が示唆された。
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