輸卵管・子宮・膣からなる雌性生殖管は、生殖の場として生物の根源に関わる役割を担っており、その細胞増殖・分化は、女性ホルモン(エストロゲン)によってダイナミックに制御されている。女性ホルモンシステムの破綻は、乳癌や子宮癌・膣癌などの雌性生殖器官の癌の要因となるため、女性ホルモン及びその作用をメディエイトするシグナル因子の同定と作用メカニズム解明は喫緊の課題である。本研究では、上皮ー間質相互作用の観点からエストロゲン受容体の役割を解明するとともに、Fgfをはじめとする新たな膣上皮のホメオスタシスに作用する因子を同定した。
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