動原体構築を制御する仕組みの解明を目的として、セントロメア領域に特異的なヒストン修飾を同定し、その役割について解析を行なった。網羅的なChIP-seq解析を行い、H4K20のモノメチル化修飾(H4K20me1)がセントロメアに存在することを発見し、この修飾が機能的な動原体構築に必須であることを明らかにした。また、H4K5とH4K12のアセチル化修飾(H4K5ac, H4K12ac)が、クロマチンに導入される前のCENP-A-ヒストンH4複合体に特異的に入ることを発見し、これら修飾がCENP-Aのセントロメア領域への正確な取り込み過程に必須であることを明らかにした。
|