褐藻ヒジキのSSR、褐藻ウミトラノオおよび紅藻マクサのRADseqの結果、大きく九州・日本海・北海道グループと太平洋グループが存在し、太平洋東北地域でそれらの境界が存在し、分布は大きな海流(対馬海流、親潮、黒潮)に沿って拡大したことが推定できた。九州・日本海で遺伝的多様性が高く、分布の末端で遺伝的多様性が低くなっていた。 褐藻ヒジキの地域個体群(沖縄産、館山産、函館産)の水温に関する生育特性を解析した。その結果、函館産ヒジキには高温耐性がなく、一方、低温耐性は3カ所に違いは見られなかった。沖縄産ヒジキの系統保存株の作出に成功し、同様の解析を行った結果、類似の特性が検出された。
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