ラビリンチュラ類の特にThraustochytrium属は,生活史にみられる形態形質によって分類されているが,多系統群であることが知られていた。そこで,この属のタイプ種の再発見を試みたが,これについては分離することができなかった。しかし,2番目に記載されたT. globosumの再分離に成功し,この種の形態形質の把握と分子系統学的位置の決定を行った。その結果と,Thraustochytrium属の全ての種との比較から,この種に対して新属Monorhizochytriumを設立する分類学的整理を行った。
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