研究課題
(1) この研究プロジェクトで行った研究を中心に日本語の書籍にまとめ、原稿を出版社に提出した。2020年秋に出版予定で進んでいる。この書籍は一般向けに書いており、一般にこのプロジェクトの成果を公開するという役割にもなっていると期待している。また、英語版書籍についても執筆中である。英語版は学術向けであり、海外の研究者に科研費のプロジェクトの研究を知ってもらう機会になると期待している。(2)棚田の保全と協力の進化に関するモデルについて共同研究として論文をまとめ、2019年度に国際雑誌にて受理された。2020年度に出版・掲載される。(3)アナツバメの巣の持続可能な利用と社会ルールに関する研究は論文としてまとめ投稿した。編集者からrevise要請があり、現在改訂中である。(4)ミクロネシア連邦は世界最貧国であるが、今のところは食物が自給自足でき、土地所有制度も慣習ルールとして守られており、住処が無いというようなことはない。そのため衣食住に困っていない。地域のつながりも密である。そのため治安が良い。2017年度-2019年度に州都のある4島に加え、ミクロネシア地域であるグアムにも訪問し、研究テーマを探した。2020年2月にはまずはグアム大学において持続可能な資源の利用に非常に関係している、「維持」に関する人々の意識に関する被験者実験を行なった。グアムはチャモロ人とフィリピン人に加えミクロネシア連邦からの学生も受け入れており、ミクロネシアにおける様々な民族と意思決定の違いの研究を行うには格好の場所である。2020年3月にはミクロネシア短大で被験者実験を行う予定であったが、コロナウイルスのために渡航がキャンセルとなってしまった。このように維持に関する意識を研究するということは、本研究テーマとも大いに関連がある。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)
Journal of Theoretical Biology
巻: 495 ページ: 110247~110247
doi.org/10.1016/j.jtbi.2020.110247