長崎県対馬市に帰化したツマアカスズメバチの巣の調査により島内で繁殖・帰化していることが明らかになった。本種はミツバチを捕食する性質を持つため島内のニホンミツバチの養蜂場を中心に分布状況について調査したところ、島内全域で分布が確認された。またスズメバチの中では優占種となり、特にキイロスズメバチが減少していた。ミトコンドリアDNAの遺伝子解析からは、中国・韓国と一致したため、中国産の個体が韓国経由で侵入したことが示唆された。さらに本種の攻撃性および刺傷被害事例から在来種と同等の攻撃性であることがわかった。
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