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2016 年度 実施状況報告書

オセアニア・アジア集団の皮膚色素多様性~遺伝的基盤と進化的背景の理解~

研究課題

研究課題/領域番号 26440256
研究機関東京大学

研究代表者

中 伊津美  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (10723778)

研究分担者 木村 亮介  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00453712)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード皮膚色素 / メラニン / オセアニア / 多型
研究実績の概要

本研究では、オセアニア・アジア集団を対象に、網羅的に皮膚色素形成関連遺伝子多型を調べ、オセアニア・アジア地域集団の皮膚色素多様性をうみ出す遺伝基盤の理解を目指すとともに、メラネシア集団で観察される濃い茶褐色と関連するアリル、およびアジア集団で観察される明るい皮膚色素形成と関連するアリルの進化史の解明を目指す。
今年度は、Human Genome Diversity Panelの51集団についてtanning ability score (TAS)を計算した。興味深いことに、アメリカ先住民集団は最高度のTASを示し、アフリカ系集団よりも高かった。彼らの祖先は、ベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に到達したことを考えると、高緯度地域へ適応する(すなわち、明るい皮膚色をもつ)ことなく、現在に至っている可能性がある。このことは、ヒトの皮膚色の進化に関し、高緯度地域では明るい皮膚色、低緯度地域では暗い皮膚色に進化するという単純な構図が成り立たない可能性を示している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

出産の為、産前・産後(育児)休暇を取得したため。

今後の研究の推進方策

アメリカ先住民のTASが高かったことから、彼らの皮膚色関連多型周辺のハプロタイプ構造を調べ、その他のアジア系集団のハプロタイプ多様性と比較することで、アメリカ先住民の皮膚色関連アリルの進化史について検討している。

次年度使用額が生じた理由

出産のため、産前・産後休暇、育児休暇を取得した。

次年度使用額の使用計画

論文掲載費として使用する

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Analysis of polymorphisms associated with skin pigmentation in Oceanic populations2016

    • 著者名/発表者名
      NAKA, I., NISHIDA, N., KIMURA, R., YAMAGUCHI, K., FURUSAWA, T., YAMAUCHI, T., NATSUHARA, K., ATAKA, Y., ISHIDA, T., INAOKA, T., MATSUMURA, Y., OHTSUKA, R., OHASHI, J.
    • 学会等名
      第13回国際人類遺伝学会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府京都市)
    • 年月日
      2016-04-03 – 2016-04-07
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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