本研究は、根寄生雑草ストライガ(Striga hermonthica)の被害が広がるサブサハラアフリカ地域において安定した陸稲栽培を行うため、有望品種作出につながる知見を収集することを目的としている。 2品種のストライガ抵抗性陸稲品種(UmgarとNERICA5)は、土壌中のストライガ種子密度が高くイネ根とストライガの接触が増える場合も、低窒素施肥量というストライガが好む環境においても、安定した抵抗性を維持することを確認した。 様々な環境で安定した収量を示すがストライガ感受性品種であるNERICA4を種子親、Umgarを花粉親とする交配を進め、今後の実用的な抵抗性品種選抜の基盤を構築した。
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