超高齢化社会である現在、地域高齢者の健康をサポートする役割は看護分野以外の専門領域でも必要になると考えられる。一方、園芸療法など、植物を介したケアに対して、幅広い分野での適応が期待されている。そこで、本研究では「訪問看護」と「園芸療法」を組み合わせた新しい高齢者の健康管理システム『訪問園芸』を提案し、その有効性の検証を試みた。 その結果、農学系学生が高齢者宅の庭管理活動を行なうことで、植物を媒介にして学生と高齢者とのコミュニケーションが促進され、双方ともに共感を得られやすくなった。よって、農学系学生による訪問園芸活動は在宅高齢者のQOL向上に貢献できる活動の一つであると考えられた。
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