研究課題/領域番号 |
26450030
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
野田 勝二 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 助教 (30361439)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 園芸活動 / 社会復帰 / 作業マニュアル / テキスト分析 |
研究実績の概要 |
研究のフィールドとなっている高次脳機能障害者の社会復帰支援施設で行われている園芸活動プログラムにおいて、参加者はプログラム終了後に感想を書いている。その記述された感想をテキストデータとして用い、テキストマイニングソフト(KH coder)で分析を行った。頻出語は、「美味しい」が最も多く、「楽しい」が続き、上位には「食べる」、「良い」、「収穫」が出現した。「美味しい」と「楽しい」という語句の共起ネットワーク分析を行ったところ、「収穫」、「食べる」、「試食」、「調理」が強く関連し、収穫して食すしたことが強く印象に残っていることが分かった。「楽しい」という語句は、「みんな」、「作業」、「できる」、「調理」と強く関連していた。今回の研究対象としている園芸活動プログラムは、楽しませながら社会的適応能力の向上を目指している。この目的の達成のために、栽培だけでなく、食べること、そして集団で作業を行うことがプログラムとして重要であることが明らかとなった。 園芸活動プログラムを園芸の専門家がいなくても実施できるよう、作業内容をどのようにマニュアル化したら良いのか検討を行った。実際の園芸活動プログラムでは、参加者の障害の程度に応じて作業の内容を変えなければならないが、市販されている園芸書には1通りの作業の仕方しか記述が無く、障害の程度の合わせて複数の作業方法を用意する必要があることが分かった。また、播種等の作業もマニュアル化する際には、作業工程を詳細に分けて説明する必要があることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
社会復帰施設で行われているその他のプログラムの主担当者へアンケートを行い、園芸活動プログラムの役割を明らかにする予定であったが、先に園芸活動プログラムで行っている感想記述の分析を行った。感想記述のテキストマイニング分析の検討を、まだ完了できていないが、園芸活動の特徴を明らかにできるものと考えられた。そのため、現状の進行状況は概ね順調であるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
栽培管理作業工程の分解を進めながら、栽培作業歴の整理と体系化を行い、様々な施設で園芸活動の導入をスムーズに行えるよう進めていく。全国の高次脳機能障害者施設の現状については、アンケート送付による調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
園芸活動プログラムにおける感想の分析と作業工程の検討に注力したため、全国の高次脳機能障害者支援拠点機関へ調査に行くことができなくなってしまったため。
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次年度使用額の使用計画 |
プログラムの感想の分析と作業工程の検討に重点を置いた研究に修正していく予定であり、物品経費の使用が増えていくと考えられる。
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