根頭がんしゅ病抵抗性のPEKcougelと根腐病抵抗性の四倍性ノイバラとの交雑で得られたF1の3個体を用いて、F2世代および両親との戻し交雑を行いBC1世代を育成した。F2集団においてはF2 1x1、F2 5x5、F2 6x6において目標の20個体程度を確保出来た。BC1集団においてはBC1 Mx1、BC1 Mx5、BC1 Mx6において目標を上回る個体数を確保出来た。また、平成28年度において実施した交配花数は、F2 1x1:440花、F2 1x5:238花、F2 1x6:452花、F2 5x5:13花、F2 6x5:113花、F2 6x6:136花、BC1 Px1:10花、BC1 Px5:3花、BC1 Px6:5花で、現在採種した種子を低温休眠打破処理を行った。 得られたF2世代および両親との戻し交雑を行いBC1世代について根頭がんしゅ病抵抗性検定を行った。平成27年度までに生育個体を確保出来た交雑個体について、根頭がんしゅ病抵抗性検定を行った。F2(F2 1x1:5個体)及びBC1(Px1:6個体、Px6:1個体、Mx1:4個体)を用いて根頭がんしゅ病検定を行った。抵抗性の‘PEKcougel’および罹病性の‘Dukat’との比較から、F2 1x1-46、F2 1x1-75は強い抵抗性を示し、次いでBC1 Px6-4、BC1 Px1-13が抵抗性であった。
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