香川大学農学部で育成した低温要求量の少ないモモ新品種‘KU-PP1’と‘KU-PP2’について、低温遭遇量と生育温度が萌芽や開花に及ぼす影響を明らかにした。また、萌芽から収穫までの各生育時期における適温を、人工気象室を用いた実験と、過去の自然条件下での生育と温度の相関解析により明らかにした。これらのデータをもとに設定した低めの加温温度で‘KU-PP1,2’のハウス栽培を行い、省エネで早期の収穫が可能であることを示した。また、凍霜害を防ぐ程度の少加温栽培でもある程度早期の収穫ができることを示した。
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