研究成果の概要 |
単為結果性ナスAE-P03の単為結果性に主に寄与する3つの遺伝子座を、非単為結果性ナスと置換したCSSLs(A系統:強い肥大、B系統:弱い肥大、C系統:着果性)を用いて、肥大過程の子房と離層の発達を、組織形態学的に解析した。また、植物ホルモンの網羅的解析を行った。A系統では、開花10日後に子房が急激に肥大し、これには胚珠の発達が伴う事が明らかとなった。また、胚珠の発達に先立ちIAA量が増加する事も示された。一方、A,B,C系統とも開花10日目までの子房におけるGA量が、非単為結果性ナスよりも高い事が示された。以上の事から、初期肥大にはGA,後期の急激な肥大にはIAAが関与していると推察された。
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