タマネギ乾腐病菌(FOC)のエフェクター遺伝子ホモログ(FocSIX3)がFOCの病原性遺伝子であることを明らかにした。FocSIX3遺伝子を特異的に増幅するリアルタイムPCR法を確立し、宿主体内のFOCの検出・定量に利用できることを示した。FocSIX3タンパク質が宿主の盤茎組織でプロセシングされることを見出し、FocSIX3タンパク質のホモダイマー形成にプロセシング産物が関与する可能性を示した。FOC分離株におけるエフェクター候補遺伝子の保持と病原性との間に関連性があることを見出した。FOCの4 Mb染色体に病原性遺伝子およびエフェクター候補遺伝子が多数座乗していることを明らかにした。
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