多用な有機化合物を資化するBurkholderia multivorans ATCC17616株の芳香族化合物の取り込みに関与する類縁トランスポーター遺伝子群の発現を解析した結果、benK2の発現は安息香酸、3-クロロ安息香酸(3CB)で誘導され、benK3は構成的に発現していることが判明した。一方、benK4は、3CBで特に強く発現することと、同遺伝子が3CB分解遺伝子群とクラスターを形成していることから、benK4が3CBの取り込みに大きく関与していることが判明した。芳香族化合物トランスポーターの取り込みへの寄与には、その化合物の存在下で効率的に発現されることが重要であることが示唆された。
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