海洋性真核微生物ラビリンチュラ類オーランチオキトリウム属において、アスタキサンチンなどの抗酸化性カロテノイドの生産特性とトランスクリプトーム解析の結果から推察されたストレス応答性に関する分子機構の解明を目的とした。カロテノイドの生成量を決定づけるβ-カロテン合成酵素CrtIBYの機能ドメイン破壊株を解析したところ、ドメイン間での協同作用は見いだされなかった。同酵素の遺伝子発現調節機構を詳細に調べるため、ルシフェラーゼレポーターシステムを構築して解析したところ、培養後期に亢進する発現様式が再現できた。
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