研究課題
根圏細菌であるPaenibacillus属細菌FPU-37株は、高い運動能力(走化性)により植物病原菌類を取り囲むように移動することが可能であり、実際に真菌類と接触すると抗菌物質を産生して相手の動きを止めてから捕食することを明らかにした。また、土壌中の難溶性リン化合物の可溶化(植物へのリンの供給)や植物生長ホルモンの産生、シデロフォアによる植物病原微生物の増殖抑制、シアン化水素による植物病原微生物の殺菌、植物の生長を抑制するエチレンの生合成阻害、窒素固定能力などにより植物の生長を促進した。さらに、植物が本来持っている免疫能力を高めることにより病害抵抗性を誘導した。このようにFPU-37株は、土壌改良材や植物病害抵抗性誘導剤としての優れた性質を有しており、微生物農業資材としての応用が期待される。
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巻: 未定 ページ: 印刷中
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