異種タンパク質生産に適したメタノール資化性酵母 Ogataea minuta において、自在な遺伝学的解析を可能とする系の構築を試みた。接合型を決定する MAT 遺伝子座位の解析を行ったところ、MAT 遺伝子座の外側に一組の逆向き反復配列が存在し、この反復配列に挟まれた DNA 領域が反転することにより接合型変換が生じることを明らかにした。また、本種が二倍体として栄養増殖できることを明らかにした。さらに、O. minuta の自律複製配列の候補となる DNA 断片を 12 種類取得することに成功した。
|