ストレスから派生した疾患の中で、多くの腎疾患が注目されているが、腎臓のストレスバイオマーカが少ないため、発症メカニズムの解明が困難である。本研究は脳と腎臓両方に発現するaddicsinに着目し、addicsinは腎臓のストレスマーカーとして使用可能であることを明らかにした。また、in vitro培養条件の低温、弱酸と低酸素条件でストレス誘発型培養系を構築した。さらにストレス条件下において、濾過機能を司る糸球体基底膜及び再吸収を司る尿細管に存在する細胞外マトリクスと炎症因子の変化を引き起こし、ストレスが腎組織に炎症を引き起こし、組織ECMの変異を連動し、障害をもたらすことを示唆した。
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