N-ミリストイル化タンパク質とプレニル化タンパク質は、その変異や過剰発現ががんや神経変性疾患をはじめとする多くの疾患と関与することが知られている。本研究では、まず、主として無細胞タンパク質合成系を用いたN-ミリストイル化タンパク質、プレニル化タンパク質の網羅的探索法の確立を行い、続いて、この手法を用いて新規バイオマーカーの探索を目的として、UniProtに収集された全ヒトタンパク質の中からN-ミリストイル化タンパク質の網羅的同定を行った。その結果、171個もの新規N-ミリストイル化タンパク質が見出され、これらの中に多数のバイオマーカーとなり得る疾患関連タンパク質が含まれる事が明らかになった。
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