環状イソマルトオリゴ糖(CI)生産菌であるPaenibacillus sp. 598K 株は、自身が持つデキストラングルカナーゼと環状イソマルトオリゴ糖グルカノトランスフェラーゼの2つの酵素の働きで澱粉からCIを生産する。598K株はまず菌体外にこれら2つの酵素を放出してCIを生産し、次にCIを菌体内に取り込み、さらに菌体内のデキストラナーゼで分解して、栄養源として利用することが推定された。もう一方のCI生産菌であるBacillus circulans T-3040株は、CIを分解するデキストラナーゼを持たないことがわかり、CIを利用できないがCIの実用生産には適すると考えられる。
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