トマトの根浸出物に含まれる青枯病菌の走化性誘引物質の精製・単離を行った。トマト根滲出液をSep-Pak C-18、活性炭、Diolシリカゲル、NH2シリカゲルで精製することにより、走化性誘引物質の単離に成功した。走化性誘引物質は発色試薬に対する反応から、糖を構成成分として含む化合物であると推定された。 これまでに植物の根滲出物の走化性誘引活性を比較した研究はほとんどない。9種類の植物の根滲出物を調製して走化性誘引活性を調べた結果、ブラックマッペの根滲出物が強い走化性誘引活性を示すことを見出した。本活性物質もトマトの活性物質と類似の性質であるが、異なる物質であると考えられる。
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