近年、チャンネルロドプシン(ChR)を脳のニューロンに発現させ、ニューロンを光で操作する技術が開発されてオプトジェネティクスと呼ばれ、従来の青色光および緑色光よりより長波長光で応答する新規モデルの創製が求められている。 そこで、発色団を基盤として、塩基部分、側鎖およびシクロヘキセン環状に二重結合を導入した化合物を種々合成した。新規合成した発色団は、タンパク質オプシンとの結合実験をしたところ、すべてがタンパク質中に取り込まれ新たなChRが生成した。新規ChR のUV-vis吸収スペクトルにおける吸収極大は、いずれも長波長シフトしていることが判明した。
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