妊娠ラットにフルクトースを与え、その仔を解析することで世代を超えたフルクトースの影響について解析した。母獣フルクトースラットから産まれた仔は、成長後、耐糖能異常を示すことがわかった。体重はフルクトースラットから産まれた仔の方がコントロールラットに比べ軽いことがわかった。 脳はフルクトースに対して脆弱性を有するため海馬に対する影響も解析した。その結果、UCP5 mRNA量が減少していることがわかった。UCP5は海馬機能維持に重要な分子である。母獣フルクトース摂取はUCP5発現量変化を通じて、仔の海馬機能に影響を及ぼす可能性が考えられる。
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