卵白アルブミン特異的なT細胞を発現するトランスジェニックマウス(DO11.10)を用い、高脂肪食と高ショ糖食、及びこれらのコントロール食を離乳直後から長期投与する、あるいは成熟後に短期投与する系を作成し、脾臓細胞や腹腔マクロファージ細胞の免疫応答性を検討した。これらの投与は、抗原特異的なサイトカインあるいは抗体の産生量、脾臓細胞の増殖活性など免疫応答性に影響を与えることが確認され、特に高脂肪食は、短期の投与でも免疫応答性を変化させることが認められた。また、投与開始直後にドラスティックな変化が起きるものの、投与を継続することにより、ホメオスタシスによって常態に復する可能性も示唆された。
|