ブナFT遺伝子は開花前年の花芽形成期に花芽が誘導される枝の葉で発現し、ブナ花芽形成の指標としての利用の可能性が示唆された。ブナFT遺伝子プロモーター領域全長 (5.3kbp) を単離し、青色光によって誘導されるE-box配列、白色光によって誘導されるモチーフ配列を同定した。シロイヌナズナPIF4ホモログFcPIF3の発現パターンがFcFTと正の相関がみられ、FcPIF3はシロイヌナズナと同様にFcFTの転写因子としての機能があることが示唆された。温度により発現量が変化するタンパク質のプロテオミクス解析を行い、高温環境下において発現量が変化するタンパク質の候補を複数抽出した。
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