研究課題
基盤研究(C)
2014年から2016年にかけて,日本海南西海域で,遠距離海洋レーダによって表層流を観測している間,船舶によるプランクトン調査を行った.カタクチイワシの卵・仔魚は,基本的に沖合に分布する傾向を示した.通常,対馬暖流第2分枝が,大陸棚縁(200 m等深線)に沿って,東北東方向へ流れていた.ただし,日本海の下層の冷水が陸棚上に進入することによって,南東に向かう流れが,水温フロントに沿って生じていた.この流れによって,沖合から沿岸へ卵・仔魚が輸送されていると示唆された.
海洋物理学