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2016 年度 実績報告書

魚類免疫細胞をマーカーとした疾病診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26450264
研究機関宮崎大学

研究代表者

河野 智哉  宮崎大学, 農学部, 准教授 (60527547)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード魚類 / Th細胞 / サイトカイン / 発現プロファイル / 魚病診断
研究実績の概要

平成28年度は、病原体感染時のTh細胞サブセットの変化を探ることを計画していたが、保有する病原体の状態が悪く感染試験を実施することができなかった。このため、哺乳類においてTh0細胞をTh1細胞に分化誘導することが知られる細菌の細胞壁構成成分:リポポリサッカライド(LPS)、Th0細胞をTh2細胞に分化誘導することが知られる寄生虫の構成成分:キトサンを分化誘導剤として実験を行った。まず初めに、血液よりMACS法によってCD4+T細胞(Th細胞)を分取し、本細胞をLPSまたはキトサンで刺激した。刺激後、平成27年度に構築した細胞内サイトカイン染色技術を用い、IFN-gammaポジティブ(+ve: 産生)細胞、IL-4/13ポジティブ細胞、ダブルポジティブ細胞、ダブルネガティブ(-ve)細胞の4グループで誘導されたTh細胞の分化を予測した。その結果、LPSで刺激後のTh細胞のポピュレーションは、IFN-gamma +ve細胞 17%、IL-4/13 +ve細胞 8%、ダブル+ve細胞 10%、ダブル-ve細胞 65%であった。本結果は、平成27年度のフグ組換えIFN-gammaを作用させたTh細胞のポピュレーション比と酷似しており、細菌感染時にはTh1細胞(IFN-gamma産生細胞)への誘導が進むことが示唆された。一方、キトサンで刺激したTh細胞のポピュレーションは、 IFN-gamma +ve細胞 9%、IL-4/13 +ve細胞 24%、ダブル+ve細胞 9%、ダブル-ve細胞 57%となり、フグ組換えIL-4/13を作用させたTh細胞のポピュレーション比(H27年度)と類似していた。このことから、寄生虫感染時にはTh2細胞への分化が誘導されることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Identification and immunoregulatory function of neuromedin U (NMU) in the Japanese pufferfish Takifugu rubripes2017

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Kono, Takanori Ida, Natsumi Kawahara, Fumiya Watanabe, Gouranga Biswas, Takahiro Sato, Kenji Mori, Mikiya Miyazato
    • 雑誌名

      Developmental and Comparative Immunology

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.dci.2017.03.007

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Functional characterization of recombinant interleukin(IL)-17A/F1 in the Japanese pufferfish, Takifugu rubripes2016

    • 著者名/発表者名
      Koshin Mihara, Shun Maekawa, Han-Ching Wang, Takashi Aoki, Tomoya Kono, Masahiro Sakai and Jun-ichi Hikima
    • 学会等名
      The 10th IMT-GT UNINET Conference 2016 (Bioscience: The Element of Life)
    • 発表場所
      Thailand
    • 年月日
      2016-12-01 – 2016-12-02
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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